ハトは磁場を感じて飛ぶ、その学説がヒントに
「地図を持たない渡り鳥が、どうして何百キロも離れた目的地へ間違わず帰ることができるのか。それも毎年、同じ場所に。また、世界各国で開催されているハトレースは1000キロ以上離れた遠隔地から訓練されたハトを放ち、巣箱に帰る時間を競う。訓練されたとはいえ、地図を持たないハトがなぜ正確に巣箱に帰れるのか」。この疑問こそが開発の原点でした。そして疑問を解決したのが、ハトには生体磁石(マグネタイト)が存在し、地球の磁場を感じて飛ぶという驚きの学説でした。ハトは磁場を感じて飛ぶ。そのヒントをもとに生まれたのが、世界初の磁気利用鳥類防止装置「ZERO Chain」なのです。


世界的な建築家と折衝も
ZERO Chainの導入では、お客様とさまざまなやり取りがあります。たとえばある日、ユニークな建築設計で世界的に知られた建築家から呼び出しを受けました。場所は美術館。そこで建築家からこう言われて図面を渡されたのです。「絶対にハトが飛んで来ないようにし、かつ景観も損なわないでほしい」。飛来防止を優先するか景観を優先するか。お互いのプライドがぶつかり合いました。そして施工後、20年以上に渡りハトの飛来を防止しているようです。

